ホアキン・フェニックスのスピーチから学ぶ英語&マインドセット

ハリウッド俳優

本記事でハリウッド俳優であるホアキン・フェニックス氏のスピーチを英語スクリプト日本語和訳紹介しています。
また、そのスピーチから英語学習に留まらずその先の教訓をお届けしています。

経歴・生い立ち

ホアキン・ラファエル・フェニックス(英:Joaquin Rafael Phoenix)
1974年10月28日生まれ(2021年現在:47歳)
受賞歴:アカデミー賞ゴールデングローブ賞カンヌ国際映画祭ヴェネツィア国際映画祭

5人の兄妹と供に貧困な家庭で生まれ育つ。
8歳の時に芸能活動をしていた兄妹見て、俳優を志すようになる。
当初はリース・フェニックスの名で活動する。
19歳の時、麻薬の大量服用により芸能活動を共にしていた兄を失う。
兄の死を受け、約4年間 俳優業から距離を置くようになる。

その後俳優業にもどり、2000年映画「グラディエーター」で主要な映画祭で助演男優賞にノミネートされる。
2019年には「ジョーカー」で第92回アカデミー賞の主演男優賞を受賞する。

スピーチの背景

こんかい紹介するのは2020年に第92回アカデミー賞を「ジョーカー」で主演男優賞を受賞した際にした演説です。
第92回アカデミー賞ではトム・ハンクスやレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットなどもノミネートされていました

注目ポイント

  1. 彼は人類が直面している問題はなんと考えているか。
  2. その解決方法とは何だと考えているか。
  3. 亡くなってしまった兄が綴った歌詞とは何か。

題材動画:YouTubeから

英語スクリプト

I’m full of so much gratitude right now.
And I do not feel elevated above any of my fellow nominees or anyone in this room because we share the same love of film.
And this form of expression has given me the most extraordinary life.
I don’t know what I’d be without it.
But I think the gift that it’s given me and many of us in this room is the opportunity to use our voice for the voiceless.

I’ve been thinking a lot about some of the distressing issues that we are facing collectively and I think at times we feel or we’re made to feel that champion different causes.
But for me, I see commonality.
I think whether we’re talking about gender inequality or racism or queer rights or indigenous rights or animal rights.
We’re talking about the fight against injustice.
We’re talking about a fight against the belief that one nation, one people, one race, one gender, or one species has the right to dominate, control and use and exploit another with impunity.

I think that we’ve become very disconnected from the natural world and many of us, what we’re guilty of, is an ego-centric worldview.
The belief that we’re the center of the universe.
We go into the natural world and we plunder it for its resources.
we feel entitled to artificially inseminate a caw and when she gives birth, we steal her baby.
Even though her cries of anguish are unmistakable.
And then we take her milk, that’s intended for her calf, and we put it in our coffee and cereal.

I think we fear the idea of personal change because we think that we have to sacrifice something, to give something up.
But human beings at our best are so inventive and creative and ingenious.
And I think that when we use love and compassion as our guiding principles we can create, develop and implement systems of change that are beneficial to all sentient beings and to the environment.

I’ve been a scoundrel all my life.
I’ve been selfish.
I’ve been cruel at times, hard to work with.
And I’m grateful that so many of you in this room have given me a second chance.
And I think that’s when we’re at our best when we support each other, not when we cancel each other out for past mistakes but when we help each other to grow, when we educate each other when we guide each other towards redemption.
That is the best humanity.

When he was 17, my brother wrote this lyric.
He said, “Run to the rescue with love and peace will follow.”

Thank you.

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日本語訳

今とても感激しています。
そして、ここにいる仲間の候補者より自分がすぐれているなんて思っていません。
なぜなら我々は映画を愛する心を持っています。
そしてこの何かを「演じる」ことは私に素晴らしい人生を与えてくれました。
それが無かったら何になっていたか分かりません。
でも私がここにいる大勢から頂いた贈り物は、自分の声を発信力の無い方たちの為に使う機会だと思います。

私たちが直面しているいくつかの悲惨な問題についてたくさん考えてきました。
時々我々が感じる、或いは感じざるを得ないのか、我々が守ろうとしている様々な問題についてです。
そこには共通したものがあると思います。
男女の不平等や人種差別、同性愛の権利、先住民の権利、動物の権利など。
不正義に対する闘い、その信念との闘い。
国、人々、人種、性別 或いは一つの種族が支配する権利を持ちコントロールし搾取することに罪を問わないということに対して。

我々は自然界との繋がりを絶たれてしまったと思います。
そして我々の多くが犯した罪は、自己中心的な世界観で宇宙の中心に我々がいると思い込むことです。
我々は自然界の中に入り込み、その資源を奪っています。
我々は牛を人工的に交配させ、その牛が仔牛を産んだら、母牛が怒り泣いているのは明らかなのにもかかわらずその仔牛を連れていきますし、そうする権利があると思い込んでいます。
それから仔牛の為のミルクを取り上げて、それを自分たちのコーヒーやシリアルに入れているのです。

我々は個人的な「変化」という概念を恐れているのだと思います。
なぜならそれは自分たちが何かを犠牲にしたり、諦めることだからです。
ですが人類は非常に発明的で創造的で独創的です。
ですから我々が愛と思いやりを原則に基づいて行使すれば、全ての生物にとって発展性のある現実的な環境と有益な変化のシステムを作ることが出来ます。

私はずっと悪い奴でした。
自己中心的で、時には冷酷で、一緒に仕事をするのが難しい人間でした。
ですからここにいる全ての人に、私に2度目のチャンスをくれたことを感謝しています。
そして我々が最高であるときは、お互いを支え合い、過去に犯した過ちをなかったことにするのではなく、お互いを高め 教え合い。
お互いを救済へと導くときなのです。
それこそが人間の持つ最高の人情なのです。

私の兄が17歳の時に、兄はこの歌詞を書きました。
「愛を持って救いに行け、そうすれば平和が訪れるだろう」

ありがとうございました。

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上位コメント紹介

ここからは、「校長の長話よりいいよね」で特に”いいね”の多かったコメントをいくつか紹介します。

まとめ

仔牛の話で単に彼がビーガンだからと切り捨てることのできない意見ですね。

確かに全世界で環境についてもう一度考えなければならないと思います。
彼の言う通り、人類が全て支配できるという我々の傲慢な考えを捨てる必要がありますね。
そしてみんなで愛と思いやりを持って世界を変えていきましょう!というとても力強いスピーチでした。

公式Youtubeチャンネル紹介

ずまログ公式YouTubeチャンネル「校長の長話よりいいよね」では主に隔日で英語から学ぶ人生の教訓をテーマにお届けしています。

文字だけでは伝わりづらい、表情やボディーランゲージから生の英語をご覧ください。

是非、ずまログ」と「校長の長話よりいいよね」を併用して、一緒に学びましょう!

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